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エアバス、A350の遅れとA340の製造中止を発表 [エアバス]

エアバスA350-900の就航が再度遅延し、今回は胴体中央パネルの納入遅れが原因だという。2011年第3四半期の決算発表でエアバスの親会社のEADSが就航は2014年の上期になることを認めた。エアバスは第3四半期で同計画に2億ユーロ(2億7千3百万ドル)を計上している。

A350XWB-Airbus.jpg

A350計画責任者のディディエ・エブラール氏によると、遅れを生じさせたのは胴体中央パネルの最終組み立てラインへの納入遅れだという。このパネルはスピリットエアロシステム社のセントナザル工場製だという。「中央胴体パネルは今月末には到着し、最初のアイテムが到着してからここまでの間が予定より空いてしまった。」という。

しかしエブラール氏は中央胴体はもっとも複雑な部品のひとつで、最終組み立ての前ではもっとも時間がかかるものだという。「これはサプライヤの問題だけではなく、複雑さの話しでもある。」

業界筋はこの計画は現在3ヶ月以上遅れていると指摘しており、最終組立が始まるのは2012年初頭になるとみられている。エアバスは時間軸を示していないが、機体は6ヶ月程度遅れていると見られる。同じく初飛行も大きく遅れて2013年の第一四半期にずれ込む。飛行試験用に計画されている期間は変わらず、楽しみがある年とされているが、エブラール氏は今回の変更で「少し余裕ができた。いいものを作れる。」という。

計画の変更は予想されていなかったものではないが、顧客には快く受け止められないようだ。エアバスは後発モデルのA350-1000とA350-800も18 ヶ月から2年遅れ、それぞれ2017年と2016年に引き渡される見込み。この決定は主にロールスロイスがトレントXWBエンジンをアップグレードするのと技術リソースをA350-900に振り分けるためのようだ。

-900の計画変更は影響が大きく、エミレーツなどは注文をベースラインバージョンからより大型の-1000への変更を検討している。

エアバスは同時に最近受注がないA340プログラムの終了を発表した。A340-200とA340-300は246機すべてを引き渡している。A340-500/600は133機の受注と129機の引き渡しが残っている。

(11/10 Aviation Week)
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