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GEnxエンジンの787引き渡しは2012年に [ボーイング]

アメリカ連邦航空局によるGEnx-1Bを搭載した787の承認が2012年初頭にずれ込むことが分かった。量産機による最終段階の法的要件を満足することができないため。
ボーイングはETOPSと機能信頼性テストの一部をブロック4のZA005とZA006を使って完了しているが、FAAは300時間の機能信頼性テストの一部を量産機で実施することを義務付けた。ボーイングとGEはブロック4のGEnxを搭載した787を2011年第4四半期に承認を受ける予定だった。ボーイングはGEnx 787の承認スケジュールについてのコメントを避けた。
同社はGEnxを搭載したエアインディア向けの35号機を使用して量産機条項に合致させる予定だが、改修工程が進んでいないため、FAAの第25部の要件クリアがずれ込み、同機の初飛行は12月前半になる。
今回の遅延でエアインディアの初号機納入は2012年に食い込み、2009年から遅れて2011年第4四半期となっていた最新のスケジュールから更に遅れることになる。関係者によると、この機体はワシントン州エバレット工場から飛行試験拠点のシアトルのボーイングフィールドに12月後半に移る予定だという。
ZA005は実試験機として残り、低圧タービンブレードを追加して燃費を1.4%改善したGEnx-1Bの第1性能改善パッケージ(PIP1)の飛行試験を続ける。ブロック4のGEnx-1Bは2008年3月に FAA承認を受けており、PIP1は8月に承認された。GEnx-1Bの第2弾PIPは来年承認を受ける見込み。
ZA006試験機は現在試験装備を取り外し、テキサス州サンアントニオのボーイングのグローバルサービスサポート工場での改修に備えている。
ボーイングはロールスロイスのトレント1000エンジンを搭載した787を2機、ともに全日空に納入し、2011年末までに合わせて15から20機の747-8と787を納入しようとしており、うち2/3は787と見られる。
遅々として進まない設計変更改修がボーイングの納入スケジュールに影響を及ぼしており、内部計画では2011年の引き渡しはあと5機だ。しかしながら関係者は12月末までに準備できているのはせいぜいANAに引き渡す1, 2機のみだという。
(11/30 FlightGlobal)
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