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ボーイング、787にもっと強い横風テストを [ボーイング]

ボーイングは787の横風テストに満足しておらず、この双発機を強風の中で運航するチャンスを伺っている。
この機体はアイスランドでテストしたが、同社は787をもっと厳しい条件で運高性能を評価したい考えだ。
「まだ十分に’強い風’に遭遇していない。」とボーイング民間航空機部門チーフテストパイロットのフランク・サントーニ機長はロンドンの王立航空協会で787が全機でフライトテストを再開したことを受けて語った。
「我々は50ノット位の風が欲しいが、この機体ではまだ28ノットまでしかできていない。」

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彼は、同社では「777の横風テストの時は45ノットの風があり、38ノットのテストができた。」という。
サントーニ機長はフライトテスト中に同型機が見せた特徴を詳細に紹介し、特に777の制御規則との同一性を強調した。
「787と777は驚くほど似ている。」「777のフライバイワイヤの制御規則を787のベースにしており、そこから重量を軽減して更に効率化を図った。」
787は、例えばRoll Rateというコマンドとそれに似た垂直軸の機能がある。「これを使うことで、パイロットが急角度の旋回の心配をしなくてすむように最適な設計をした。」といい、加えて777のパイロットの誰かがこの機体の飛行特性の違いを言い当てられるか’挑戦してみる’という。
サントーニ機長によると通常操作の90%が777と同じで、かつすべてのチェックリストと非常メモリーアイテムも同じだという。777から787への移行は5日間で、ボーイングの他の型式からは13日、完全な限定変更は20日だという。


彼は尾部を滑走路にこすりつけて行なう高迎角のMinimum Unstick Testの787と747-8のコックピットでのパイロットの感覚を説明した。
フレーター(747-8)が地面に接触した際はまるで’空のチューブ’のようだが、サントーニ機長は、787の場合は尾部が接地した感覚がなく、’何か怖い’感じがしたという。この試験のビデオを見ると、引き上げの際に後部胴体が数秒間波打っていた。
「感覚がないだけに787であれをやるのは難しかったはずだ。」といい、複合材の胴体に一因があることを示唆した。
(2/4 Flightglobal)
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