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ボーイングトップが新型次世代ナローボディ機にゴーサイン [ボーイング]

ボーイングのジム・マクナニーCEOは老舗の737の後継について口頭でゴーサインを出し、同社が新型機を開発し、エンジン換装したエアバスのA320neoに対抗して2020年前後に就航させるつもりであることを明かした。
ニューヨークで開催されたCowen and Company主催の航空宇宙会議でマクナニーCEOが講演し、「新しい航空機でやる。全てを検討しつくしているわけではないが、今のところはエンジン変更ではなく、2020年前後にまったく新しい機体に向けて動いている。

ボーイングは将来の計画についてヒントを小出しに出してきており、マクナニー氏のコメントによって、同社が新たな設計に将来を託していることがはっきりしてきた。しかしボーイングは公式にはこのコメントには含みを持たせており、737の後継機は”終わった話”ではなく、”検討中だ”という。
マクナニー氏は就航が2020年より早い可能性を示しているが、顧客ニーズの大勢も新しい機体、システム、胴体の技術とサプライチェーンの準備状況から、2020年末に揃っている。

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マクナニー氏はA320neoが同じエンジンのプラットアンドホイットニーPW1000Gを使う、より小型のボンバルディアCシリーズにプレッシャーを与えているという見方をしている。エアバスが今の顧客に焦点を当てている一方で、737に対しても迫り来る脅威を感じているようだ。「エアバスが開発に没頭するからといって、彼らが我々の顧客層にアプローチしてこないということではない。おそらくそうなるだろう。」
エアバスはローンチカスタマーであるバージンアメリカへのA320neo初号機の引渡しを2016年に目指している。エンジンはまだ決まっておらずPW1100Gに加えて、CFM Leap-Xから選択が可能だ。

ボーイングはその新しいナローボディ機に使えるエンジンが3つあり、今のCFMとプラットアンドホイットニーの次世代エンジンに加えて、ロールスロイスが2017年もしくは2018年就航を目指して開発を進めている3万から10万ポンドの推力を持つAdvance3 新型3軸トレントエンジンを選ぶことができる。
マクナニー氏は「我々の顧客と1-2年の間で具体的に、非常に具体的に協議をするつもりだ。」という。「一部にはエンジン換装のエアバス機がそこにあるというのが理由だ。より具体的な議論を少し早く始める。それが我々の顧客が望んでいることだから、そうする。」

ボーイングにとって就航から8年も前に新しい機体の計画を決定することにはリスクがあるが、マクナニー氏は「顧客がこの機体まで待ってくれる。なぜなら次の1年半の中でこの機体がどのようなものかが見えてくるからだ。」という。

ボーイング社長はA320neoを認め、「紙面上では我々が優位に立っている投資に対するリターンの価値の差を埋めてきた。これがneo導入の理論的な根拠のひとつだと考えている。ではこれが我々がもつマージンを脅威にさらすだろうか。多分そうだろう。開発を終わっているのだから。」
マクナニー社長は加える。「我々の判断は、エアバスが新しい機体を開発するときには時代遅れになっている機体に走るより、顧客はわれわれを待ってくれるということだ。なぜ彼らがneoをやるかは分かるが、我々にはその必要性が見えない。彼らは我々の先を行くわけではなく、追いつこうとしているのであり、我々はneoが出来る以上の性能を持った新しい機体に手をつけようとしており、顧客層を守ることは出来る。

(2/10 Flightglobal)
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